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THE 読物 ~東 月彦の小説~

新連載 桜のすべて 第一部 砧(きぬた)      村雨  夜半からの村雨は夜明けとともにあがったが、街全体をうすい靄が覆い、いまだ未明のようだった。  日ははるか彼方にあり、微風にふるえる朝靄に、陽光は屈折して見える。  舗道は濡れて銀色の光を放っていて、まるで古いモノクロ映画の世界にいるようだった。  そ…
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THE 読物  ~東 月彦の小説~

連載20 奈良三彩 ※これまでのあらすじ※ 歌人のゆずり葉は、ブログを開設していて、そのコメント欄に、能楽師の日吉宗悦が仮名で投稿 してくる。 それを見た陶芸家の聚が、ふたりの関係を疑いはじめる。 彼は、三彩の製作がうまく行っていなかったのだ。 また宗悦は、前妻の香澄から、一人息子の宗誉の親権を譲って欲しいといわれる。 …
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